都城島津伝承館の企画展『近世後期の地誌編さんと地域社会』が開催されます。
江戸時代公開、民間の知識人によるさまざまな地誌書の編さんが進んでいました。この頃は、西洋列強による対外的危機を受け、幕府による海防政策と共に、領国の再把握を目的としたさまざまな調査が行われるようになりました。その一つが地誌の編さんです。
寛政時代の老中松平定信が地誌に興味を示し、その影響を受けて、幕府は享和3年(1803年)、昌平坂学問所(昌平黌)に地誌調所を設置し、各藩へ地誌編さんに着手すべき意向を内々に伝えています。
鹿児島藩では、享保期から地誌編さんが行われ、寛政期には幕府の動向を受けて活発に行われるようになりました。その成果が「薩藩名勝志」と「三国名勝図会」でした。
こうした動向にあわせて都城島津家において「庄内地理志」の編さんが開始されたのです。「庄内地理志」の編さんはおよそ30年継続し、113巻に及ぶものとなりました。その内容は都城の「百科全書」とも呼ぶべきもので、都城の風土、名所旧跡、土産、由来、政治機構について記され、さらに当時伝来した古文書・古記録、系図、社寺縁起、棟札、石塔の類までも収録されています。
本展示では、こうした江戸時代に実施された地誌編さん事業の背景、「庄内地理志」編さんの目的とその成果、そして現代へどのような影響を与えているかについて紹介します。
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◆開催日程 2024年8月3日(土)~10月6日(日)
◆休館日 毎週月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)
◆開催時間 9:00~17:00(最終入館 16:30)
◆開催場所 都城島津伝承館(都城島津邸内)
◆観覧料
・一般…220円
・大学生・高校生…160円
・中学生以下…無料
日程 | 2024年8月3日(土)~10月6日(日) |
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開催場所 | 都城島津伝承館(都城島津邸内) |
地図 |
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お問い合わせ |
都城島津邸 電話番号:0986-23-2116 |
関連ページ | 都城島津邸ホームページ:都城島津伝承館企画展『近世後期の地誌編さんと地域社会ー「庄内地理志」から時代を読み解くー』を開催します |